転職活動において、自己PRは自分の強みやスキルをアピールする重要な要素です。また、面接官が応募者を判断する材料にもなります。そこで、ここでは転職活動で使える自己PRの例文を、職種別にご紹介します。また、自己PRの書き方のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【自己PRの構成】

自己PRは、以下の4つの要素で構成するのが一般的です。

結論:自分の強み

まずは、自分の強みを書きましょう。

理由・背景・エピソード

強みがある理由や背景、それを活かしたエピソードなどを具体的に伝えることで、説得力が増します。

成果や実績

強みを活かしてどのような成果や実績を上げたのかを、具体化・数値化して伝えましょう。

志望する企業・職種でどう活かせるか

強みを志望する企業・職種でどのように活かせるのかを具体的に伝えましょう。

【職種別自己PRの例文】

では、職種別の自己PRの例文をご紹介します。

【営業職】

私の強みは、相手の立場に立って考えることができることです。前職では、法人営業を担当しており、顧客のニーズを深く理解した上で、最適な提案を行うことに注力してきました。その結果、3年間連続で営業目標を達成することができました。

エピソード

前職では、大手企業を担当しており、顧客の課題を解決するための提案をすることが求められていました。ある顧客からは、既存のシステムの改善を依頼されました。しかし、顧客はどのような改善を望んでいるのか、具体的なイメージを持っていませんでした。そこで、私はまず顧客の現状をヒアリングし、課題を整理しました。その後、顧客の課題を解決するための具体的な提案を作成しました。その結果、顧客から提案を採用していただき、システムを改善することができました。

成果

この提案により、顧客は既存のシステムを改善することができ、業務効率が向上しました。また、顧客からは「あなたの提案は、まさに私たちのニーズに合っていた」と感謝されました。

志望する企業・職種でどう活かせるか

御社は、顧客のニーズを深く理解した上で、最適なサービスを提供することを重視しているとのことです。私は、これまで培ってきた相手の立場に立って考えることができる力を活かし、御社の顧客に最適なサービスを提供していきたいと考えております。

【エンジニア職】

私の強みは、論理的思考力とプログラミングスキルです。大学では情報工学を専攻し、プログラミングを学んできました。また、前職では、Webアプリケーションの開発を担当し、開発からテストまで一貫して携わってきました。

エピソード

前職では、あるWebアプリケーションの開発を担当していました。このアプリケーションは、複雑なロジックが必要となるため、開発が難航していました。そこで、私はまずアプリケーションの要件を整理し、分割可能な機能に分けました。その後、各機能のロジックを論理的に検討し、効率的なアルゴリズムを設計しました。その結果、アプリケーションを無事に開発することができました。

成果

このアプリケーションは、顧客から高い評価を受けました。また、アプリケーションの開発期間を当初の予定よりも短縮することにも成功しました。

志望する企業・職種でどう活かせるか

御社は、最先端の技術を駆使したサービスを提供していることに魅力を感じております。私は、これまで培ってきた論理的思考力とプログラミングスキルを活かし、御社の技術開発に貢献していきたいと考えております。

【事務職】

私の強みは、正確性とスピードです。前職では、経理業務を担当しており、月次決算を担当していました。また、日々の業務でもミスをすることなく、迅速に処理を行うことに注力してきました。

エピソード

前職では、月次決算の担当者として、正確かつ迅速な処理が求められていました。私は、事前にしっかりと準備をすることで、ミスを防ぐように心がけていました。また、処理の流れを効率化することで、スピーディーな処理を実現しました。その結果、月次決算の処理時間を大幅に短縮することに成功しました。

成果

月次決算の処理時間が短縮したことで、決算報告の提出を早めることができました。また、処理にかかるコストを削減することにも成功しました。

志望する企業・職種でどう活かせるか

御社は、迅速かつ正確な情報処理が求められる業界とのことです。私は、これまで培ってきた正確性とスピードを活かし、御社の業務に貢献していきたいと考えております。

【その他職種】

私の強みは、コミュニケーション能力です。大学では、ゼミ活動でリーダーを務め、メンバーと積極的にコミュニケーションを取りながら、プロジェクトを成功に導きました。また、前職では、営業職として、顧客との信頼関係を構築することに注力してきました。

エピソード

前職では、ある顧客との商談で、顧客のニーズを正確に把握することができず、提案をうまく受け入れてもらえませんでした。そこで、私は顧客にヒアリングを重ね、顧客のニーズをより深く理解することに努めました。その結果、顧客のニーズに合った提案を行うことができ、商談を成功に導くことができました。

成果

この商談をきっかけに、顧客との関係が深まり、継続的な取引につながりました。

志望する企業・職種でどう活かせるか

御社は、チームワークを重視した社風とのことです。私は、これまで培ってきたコミュニケーション能力を活かし、御社のチームの一員として、貢献していきたいと考えております。

【自己PRの書き方のポイント】

自己PRを書く際には、以下のポイントを押さえましょう。

強みを端的に伝える

自己PRの冒頭で、自分の強みを端的に伝えましょう。採用担当者に、自分がどのような人物なのかをすぐに理解してもらうことが大切です。

強みの根拠を示す

強みの根拠を具体的なエピソードや経験を交えて示すことで、説得力が増します。

成果や実績を具体的に示す

強みを活かしてどのような成果や実績を上げたのかを、数値などで具体的に示すことで、自分の強みがいかに仕事に活かせるのかをアピールできます。

志望する企業・職種でどのように活かせるかを示す

志望する企業・職種で自分の強みをどのように活かせるのかを示すことで、採用担当者に自分の入社意欲や将来性を感じてもらえます。

まとめ

自己PRは、転職活動において自分の強みやスキルをアピールする重要な要素です。効果的な自己PRを作成することで、採用担当者に好印象を与え、内定獲得の可能性を高めることができます。また、自分の強みを簡潔に正確に伝え得られれば、その自己PRの力そのものが業務につながると判断してもらえるでしょう。

自己PRを書く際には、上記のポイントを押さえて、自分の強みをしっかりとアピールしましょう。